個人事業主の方の場合

個人事業主の方の確定申告には,その申告方法に「白色申告」と「青色申告」の2つがあることは良く知られていると思います。
この確定申告における2つの申告方法のメリット・デメリットを比較してましょう。
まず,青色申告での確定申告は,一定の条件を満たした帳簿を備え付ける必要があり,それらの書類などを保存することが必要になります。
原則として,複式簿記による記帳が求められますので,「簿記」の知識が必要になる申告方法であると言えるでしょう。
また,白色申告で確定申告をする場合においても,記帳をする必要がないというわけではなく,自分の所得を証明するための記帳をする必要があります。
一般的には,青色申告だと「税金の控除が多く受けられる」ことが主なメリットとして注目されるようです。
しかしその他にも,白色申告では「推計課税」を受けるという大きなデメリットがあります。
推計課税とは,適切な帳簿類が揃っていなかった場合に,税務署が納税者の所得を勝手に推測して税額を計算してしまうことです。
このとき理不尽に高額な課税をされた場合でも,基本的に文句を言うことも,本来の自らの所得を証明することもできません。
したがって,このようなことを避けるため,個人事業主の方の確定申告は「青色申告」をお勧めいたします。